セゴビアの郷土料理「子豚の丸焼き」は、肉の柔らかさを証明するため、お皿を使って切るのが定番となっている。
セゴビアのコチニージョ※1は地方特有のグルメとして登録されており、レストランで使えるのは、セゴビアの※2特定の農園で飼育された子豚だけで、コチニージョを豪快に丸焼きにしたものをコチニージョ アサと言い、セゴビアのコチニージョは一流品と位置づけられている。
テーブルの台にのせられた子豚の丸焼きを、刃物を使わずにお皿のふちで切り分け始め、分け終えた瞬間、そのお皿を床に落として割るという儀式には驚かされた。
「カンディド」の2階の窓際の席からは水道橋が真横に見え、192000年前のローマ人が有した知恵と技術を感じることができる。
※1 Cochinillo(コチニージョ )またの名をLechón(レチョン)=生まれて2ヶ月以内の、ミルクだけを飲んで育った子豚。
※2 生後3か月以内、4.5kg~6.5kgの子豚に限られる。
子豚の解体ショー!
メダルを首から下げたカンディドのオーナーが、伝統である子豚の丸焼きを皿で切り、その皿を床に投げつける儀式を行う。
最後にお皿を割るのは「刃物などが仕掛けられたお皿ではない」ということを証明するため。
店内のあちこちに歴史ある写真が飾られている伝統を感じさせる店内
スペインで子豚はお祝いの席などによく出され、縁起が良い。
さらっとした油で、塩味がきいた肉は柔らかく外の皮はパリッパリ
レストラン〝Mesón de Cándido〟シェフのビセンテ・アレクサンドレ氏
セゴビアの有名なレストラン
<〝Mesón de Cándido〟 – お店住所 – >
Meson de Candido[FK5]
Plaza Azoguejo 5, 40001 Segovia, Spain
+34 921 42 59 11
※予約は必須
コメント